オバマ現象を解読する

金融人脈と米中融合

オバマ現象を解読する

アメリカはなぜオバマを選んだのか。金融人脈や米中融合など、熱狂的な「オバマ現象」の背後に隠されたアメリカの実態を暴く!

著者 本山 美彦
ジャンル 経済・経営  > 経済学
出版年月日 2010/06/01
ISBN 9784779504440
判型・ページ数 4-6 ・ 392ページ
定価 2,750円(税込)

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人々の熱狂の背後にあるものは何か
アメリカはなぜオバマを選んだのか。金融人脈、ウォール街の中国シフト、メガチャーチの支持、レフト・ビハインド現象……。熱狂的な「オバマ現象」の背後に隠されたアメリカの実態を暴く!

「はしがき」より
「正義の戦争」を担う者がキリスト者であり、「帝国」米国に反抗する者たちは「反キリスト者」=イスラム教徒たちであるという図式が、米国市民の深層心理に作用している。これは否定できない米国社会の一面である。「オバマ現象」も同じ構図に乗っている。こうした催眠から市民が覚めることを恐れる権力者たちは、具体的で目に見える敵を作り続けて、市民を「正義の戦争」に駆り立て続けようとするだろう。しかし、国境を越えて寄り添いあう良心的な市民たち(マルチチュード)は、目覚めてしまっている。

【著者紹介】
本山美彦(もとやま・よしひこ)
世界経済論専攻。大阪産業大学経済学部教授。京都大学名誉教授。『民営化される戦争』(ナカニシヤ出版、2005年)、『売られ続ける日本、買い漁るアメリカ』(ビジネス社、2006年)、『姿なき占領』(ビジネス社、2007年)、『金融権力』(岩波新書、2008年)、『格付け洗脳とアメリカ支配の終わり』(ビジネス社、2008年)、『集中講義・金融危機後の世界経済を見通すための経済学』(作品社、2009年)など、著書多数。

序 章 金融のインペリウム
 一 強欲が人生の成功の証になった倫理の喪失
 二 権力を動かす力
 三 インペリウム
 四 スピノザのマルチチュード観
 五 マルチチュードの可能性

第1章 オバマ現象が示したもの
 一 オバマ現象の発端となった〇四年七月の現在
 二 バラク・オバマの経歴と閣僚人事のもたつき
 三 不透明な選挙資金

第2章 ハミルトン・プロジェクトと大きな政府
 一 ロバート・ルービン
 二 ハミルトン・プロジェクト発表式におけるオバマの演説
 三 オバマの大統領就任演説
 四 ミッシング・マーケット
 五 オバマ政権に入ったファーマンとその取り巻きたち

第3章 金融をめぐって対立してきた米国の二大思潮 -リパブリカンとフェデラリスト-
 一 リパブリカンとフェデラリスト
 二 ファースト・バンク・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ
 三 セカンド・バンク・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ
 四 リンカーンのグリーンバック紙幣

第4章 米中融合 -パックス・サイノ・アメリカーナ-
 一 中国政府による米国債購入停止への米国政府の怯え
 二 凄まじい中国の米国債購入
 三 米大手金融機関の中国への食い込み
 四 米中戦略・経済対話

第5章 金融危機下でのゴールドマン・サックスのひとり勝ち 
 一 銀行分割論の台頭
 二 オフショア・バンキングの横行
 三 ゴールドマン・サックスの歴史
 四 中国に地歩を築いたゴールドマン・サックス
 五 オバマ政権による自由貿易体制の見直し機運
 六 米国の駐中大使指名にみる中国重視

第6章 宗教のサブリミナル効果-政治的熱狂を産み落とす装置-
 一 米国国璽のピラミッド
 二 ウィンドスターとガーベイ・センターのピラミッド
 三 陰と陽による諸宗教の統合
 四 メガ・チャーチの出現
 五 保守的新福音主義
 六 頻繁な信者の離合集散

終 章 イラク攻撃に向けて作られたレフトビハインド現象
 一 聖書に従う歴史認識
 二 福音主義者たち

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